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エコスクール(大分市立西の台小学校)開催
主催:大分市立西の台小学校
開催日:平成19年9月〜平成20年1月
開催場所:大分市立西の台小学校
対象:大分市立西の台小学校5年生144名(うち、主な対象は5年2組)


概要:
温暖化対策を家族、そして地域で取り組んでいただくキッカケをつくる活動として、
昨年度よりエコスクールを開催し、県内の小学校を訪問して温暖化に関する授業を
行っている。教材の一つとしてオリジナルの「エコチェックシート」を利用しており、
環境行動を習慣化し持続性のあるものとすることを目的としている。
また、通常は1日で終えてしまう授業だけでは子供たちと十分にコミュニケーションを
図ることは難しく、彼らの環境に対する興味や疑問を継続的にサポートする
次世代ツールの一策して「携帯電話」を使用したエコチェックにも検討を重ねている。
昨年は県内4校の小学校で授業を行ったが、今年度はより深い意味での環境授業の
あり方を探るため、1校に絞って事業を行うこととした。実施校の選定においては、
昨年9月に当センターにて開催した「おおいた環境展」に来場してくださった
大分市立西の台小学校5年生ご担当の先生から、平成20年1月23日の研究授業で
「環境」をテーマに授業を行うにあたって支援協力のご依頼をいただいたことから、
事業の実施場所を大分市立西の台小学校とした。


内容:
.┘灰船Д奪シートの作成(平成19年9月〜12月)
昨年のエコスクール開催時に作成したエコチェックシートを元に、季節を冬向けに
加筆修正した「おおいたエコチェックシート・冬版」を新たに作成した。
表面は温暖化に関する基本的な事柄を解説し、裏面は14日間の環境行動を
チェックできるものとしている。いずれも、小学生の子供が理解しやすい内容とし、
また興味を持ちやすいようなデザインを心掛けた。

∪萓犬箸了前打ち合わせ(平成19年10月〜12月)
平成20年1月23日に「環境」をテーマにした研究授業が行われることが決定していた
5年2組では、以前から環境に関する新聞記事を各自収集したり、環境番組を見せるなど
して、温暖化に関する基礎的な学習を行っていた。
そこで、まず当センターでは子供たちが収集した記事やその感想文などを拝見して
子供たちの学習レベルを把握し、今後の学習方針を立てるところから開始した。
先生との打合せを重ねる中で、いくつかの方針をたてた。まず1つは、エコチェックシート
の実施は5年生全員を対象とし、その期間は冬休みの2週間とする。
そして、エコチェックを実施する前に当センターをゲストティーチャーとして招き5年生全員
に温暖化に関する基礎的な授業を行う。その授業は、なるべく子供との距離感を
近しいものとするために、全4クラスを2クラずつに分けて行う。
2つ目は、子供たちが学んだ知識を家庭・学校・地域に向かって発信し、
温暖化防止に取り組む仲間を作る意識と力を養うことを、最終的な学習目標とした。
※通常、学校との連絡は時間の制限などで難しい面が多いが、ご担当の先生がメールを
使用していただける環境にあったため、打合せは比較的スムーズに行うことができた。

授業(平成19年12月13日、14日)
全4クラスを2クラスずつに分け、総合的学習の時間を利用して45分間、
温暖化に関する基礎的な授業を当センターにて行った。授業においては、
冬休みに実施するエコチェックシートの記載方法の説明も行った。

エコスクール







っ亮韻猟蠱紂癖神19年12月15日〜)
12月13日、14日に行われた授業で感じたこと・疑問に思ったことなどを、
5年2組担当の先生のご指導により子供たちに感想文を書いてもらい、
学んだ知識を定着させるとともに、今後の学習の方向性を自ら認識させる機会をもった。
また感想文をベースにしたクラス内の話し合いの中で、エコチェックシートの実施するに
あたっては家族の協力を得ることが必要である、という提案が出された。

エコスクール














ゲ搬欧悗亮蟷罅癖神19年12月)
冬休みにエコチェックシートを実施するに
あたって家族の協力を得るために、
5年2組担当の先生のご指導により各自、家族に協力を求める手紙を書いた。

エコスクール









Ε┘灰船Д奪実施(平成19年12月22日〜平成20年1月8日)
【シート】
大分市立西の台小学校5年生144名全員にエコチェックシートを配布し、
冬休みの期間中1日100ポイントとなることを目標に環境行動をチェックしてもらった。
【携帯電話】
144名のうち7名には、エコチェックシートの他に「携帯電話」のメール機能を利用して
エコチェックを実施してもらった。昨年、同様の実験を行ったが子供たちに好評で
あったため、次世代の新たな環境教育ツールとしての可能性を探るため本年度も
継続して行った。
今回は、メールで送られてきた行動チェックに随時アドバイスや指導の返信を
行うだけでなく、日常生活の中で温暖化に関して気づいたことや疑問点なども
書き添えてもらい、それらに対する回答もメールで行った。

エコスクール









Ы厳廖癖神20年1月9日〜1月22日)
冬休みを終了した時点でのエコチェックシートの回収枚数は95枚であった。
【全合計95人(有効数86人、無効数9人)】
【エコチェックシートの結果】
118,682点(目標 120,400点) CO2削減率593.41kg(目標 602.00kg)
【携帯電話に関するアンケート調査】
携帯電話を使用した児童と保護者、担当教員に対するアンケート調査を行った結果、
児童7名のうち6名が携帯電話を使ったエコチェックのほうが楽しかったと答えている。
残り1名は「シートの方が絵があって可愛いかった」という理由であった。
また保護者と担当教員からは、携帯電話の有効性を感じながらも犯罪等への関与を
心配する意見があげられた。

エコスクール











┸曲屬蝓癖神20年1月9日〜1月22日)
5年2組の各児童には、各自のエコチェックシートの集計結果を渡し、
冬休み期間中の行動を振返ってもらった。研究授業開催までの数回、
ご担当の先生と数回の打合せを行い、冬休み後の子供たちの変化をうかがいながら、
研究授業の方向性について意見交換を行った。その中で、環境の配慮が過度に
なりかねない様子が心配される、との先生のご意見をうかがい、その点を
県センターから子供たちに説明することを授業の中に加えることとした。

研究授業(平成20年1月23日)
教室への移動中、階段の踊り場にエコチェックシートや大分県温対センターの
パンフレットが貼り出されており、校内全体に活動を広めようとしている雰囲気を感じた。
授業には、市内の環境部会の教員の方々や教育委員会の方々も見学にいらしていた。
当日は、子供たちが各自ホワイトボードにエコチェックに関する星付け(最高5つ星)を行い、
反省や気付きのコメントを書き、輪になって発表しあうという形式であった。
先生が事前に、保護者の方々に今回のエコチェックに取り組む子供たちへの
手紙を書いていただくことをお願いしていて、授業の中で数枚が紹介された。
その中で、自分の星付け評価が低かった子供も、保護者からの手紙が
「よくがんばっていたね」という内容であったことを知り笑顔がこぼれた、
という微笑ましいシーンもあった。また、母親は協力してくれるのに
父親はなかなか協力してくれない、という子供たちの不満も多数あげられた。
途中、県センターから今回の集計結果を報告した後、「どこからがムダで、
どこまでがムダじゃないのか?」という話をし、環境行動は他者を非難することではなく
協力を呼びかけることだ、ということを説明した。
授業後の環境部会の先生方の意見交換会においても、子供たちが自ら温暖化対策の
必要性に気づき、それを家族や周囲の人たちに広めていくことの重要性を感じている
ことに対して感心の声があげられた。
県センターからも、できれば継続的に温暖化に関する授業をすすめていただきたいし、
県センターとしても最大限お手伝いをさせていただくことをお話させていただいた。

エコスクール







その後の様子(平成20年1月24日以降)
授業の後も時折、ご担当の先生とメールで連絡を取り合っており、先日、
その後の5年2組の様子をメールで伝えて下さった。子供たちは、「楽しいエコ」を
キ―ワ―ドに自分達のエコチ―ムを作ろうということで「ア―スプロテクトチ―ム」と名付け、
活動を続けているそうだ。 印刷室のうら紙でメモ帳を作り地域やおうちの方に配ったり、
学校中のスイッチに無駄をなくそうのシ―ルを作って貼ったり、エコ新聞やポスター、
環境掲示板の設置など子ども達のアイデアで活動が進んでいるそうだ。
物を大切にしよう!という意識も高まり、落とし物も激減したとのこと。
事業終了後も、子供達が自発的に活動している様子、そしてそれを支援なさっている
先生の様子に大変感心し、県センターとしても今後の活動の参考にさせていただきたい
と思っている。